第一回北アルプス国際芸術祭 後編
前編はこちら→北アルプス国際芸術祭2017 ?
市街地エリアは、信濃大町駅前通りの商店街です。
このエリアだけでも10個くらい作品が点在していました。
他のエリアは自然ありきの作品という感じでしたが、
ここでは使われていない古民家等を利用したインスタレーションが多かったです。
かつて栄えていた商店街が、時代の流れとともに衰退して、
その中で生活や営みをし続けている人たちもいて、新しくお店を営む人たちもいて。
生命や自然のように、一度なくなってもまた新しく生まれ変わるという狭間にいるような、
どこか物悲しくも希望の光があるような。
そんな雰囲気を感じさせる商店街の一角に、
こちらは栗林隆さんの作品で、中に入ると黒部ダムを再現したものが。
常に青い旗を目印に作品を探します。
同じく栗林さんの作品が裏側にもあります。
入り口には栗林さん本人がいらっしゃって、お話をお伺いすることもできました。
しかしすごい古民家。今にも崩れそうな。
大胆にもこの古民家の2階に砂のようなものでアルプス山脈を再現し、湖の部分は足湯にするという。
足湯を楽しんでいるおばあちゃんたち。
こうやって通り抜けます。
この作品は芸術祭終了後、解体しなければいけないそうです。。
こちらは高橋治希さんの作品で、古民家の中に陶器で作られた植物で庭を再現するというものです。
陶器で作られた植物は無数の細い糸で吊られています。
こちらもアーティストご本人がご在廊で、作品についてご説明してくださいました。
陶器で作られた植物は見ての通りとても壊れやすそうで、それを無数の細い糸で吊るすという繊細な支えかた。
とても儚く今にも壊れてしまいそうなそのイメージがこの街そのもののようだ、と高橋治希さんはお話していました。
この古民家だけでも見応えがあります。
こちらはオーストラリア人のジェームスタップスコットの作品で “Arc Zero”
小川の水がとても綺麗すぎてとろとろしているような。
光と水の通り道をくぐると向こう側には神社が。
そこもまた、今は人が出入りしてなさそうな神社でした。
しかしその森林や小川はとても綺麗で神秘的でした。
作品を鑑賞できるのは、一部無人で展示してある場所を除いては基本的に17時までなので、そこからは温泉や食を楽しむことに。
オーストラリア人のビオワインを作っている友達が、よく長野の白馬に来ているということで、
あらかじめ松本、大町、白馬界隈でのオススメを聞いていました。
その中でも、大町にあるまだ新しいワイナリー”北アルプスワイナリー”のシャルドネがamazing! と言ってたので、
土日だけ店先を開けているとの情報を確認してから夕方頃訪れてみたら、お店というか、普通のお家という感じで、
扉には、”外出中なので電話してください “との張り紙が。
早速電話をしたら、”すぐに戻ります”
と言って本当にすぐに戻ってきてくださり、ワインを購入させていただきました。
ちょうどこれから色々と完成&入荷のタイミングだったようで、シャルドネとシードルが少し残っているだけでしたが、
ひとまずシャルドネがオススメと聞いていたので購入して、夜ご飯を頂きに行くお店に無理を言って、
ワインを持ち込みさせていただきました。(もちろん持ち込み料もお支払いさせて頂いて)
そしたらそのシャルドネ、確かにamazing !
最初クラシックな味わいと思いきや、後からどんどんビオワインの味へと変化。
クラシック系もビオ系も好きな自分には最後まで楽しい一本でした。
これから作るワインも楽しみです。絶対また買います。
たまたま見つけた洋食屋さんもすごく美味しくて大満足です。
大町市は消滅可能性都市に挙げられているようで、確かに街をぶらぶらしていると退廃的に感じる部分もありますが、
宿泊させて頂いた老夫婦宅では、この一年間airbnbを通して海外からたくさんのゲストが来ているようで、
ゲストの写真を撮ってノートにコメントを書き残して行ってもらうことが日々の楽しみとなっているようです。
このタイプのairbnbには初めて泊まりました!本当におばあちゃんおじいちゃんちに遊びにきたみたいな。
ところで余談ですが、下の動画、木崎湖周辺をぶらぶらしてる時に発見したのですが、
これが作品なのか、それともただそこで踊りの練習をしているのか、
もしくは芸術祭にのっかって披露しているのか?と友達の間で議論になりました。
真相はわかりません笑 でもなんかキャッチーなダンスで嫌いじゃないです笑