デンマークのヘアニングという街でビエンナーレ
コペンハーゲンに住み始めて二週間ほどして、早速ベルリンから友達が遊びに来てくれた。
来訪者はいつだって嬉しい。
彼女もアートインダストリーで働いてて芸術や旅が好きなので気が合う。
おまけに彼女はすごくヘルシーなので、一緒に生活すると自分もどんどん健康になっていってありがたい。
デンマーク自体初めてという彼女と、アート鑑賞ツアーをすることに。
まず最初にデンマークのヘアニングという街でSocle du Mondeというビエンナーレがやっているというので、
聞いたこともない街&ビエンナーレだけど、以前ヴェネチアビエンナーレに行った時に印象的だった塩田 千春さんの作品も展示しているということで、
一体どんなビエンナーレなんだろう???と気になったので行ってみることにした。
街は自然に囲まれていて、北欧最大の展示場があったり、繊維産業が盛んだったり、
また美術館、美味しいレストランに大人気のお寿司屋さん等もあり、とても豊かな町でした。
その日は大雨だったこともあり、ビエンナーレにはほぼ人が来てなくて貸切状態。
Hert Museum という美術館を中心に行われていて、とても素敵な美術館でした。
雨で写真が撮れなかったので拾い画像から。
そこでは、Wim Delvoye(ヴィムデルボア)の作品を中心に展示されていました。
彼は豚にタトゥーを入れた作品や、人間の排泄物と同じものを作り出す”clocoa”という巨大な機械の作品で知られているアーティストです。
ここでは実際に人も、展示?されていました。
その排泄物を作り出す機械と、それによって作られた排泄物同様のものが展示されてあって、
作品の説明を読む前に、その排泄物の展示を見たので本物かと思ってしまい、
写真は撮りませんでした^^;
排泄物ができる工程は人間と全く同じにシステムを組んでいるようで、
彼の出身国ベルギーの美術館で、8年にも渡って専門家の協力の元この実験が行われていたそうです。
実際に機械を稼働中、シェフによって一日に二度料理を与えられていたそうです。
多額なお金がかかっていることは容易に想像できますが、それについて彼はこう話しています。
“?Absurd? “Imagine a very rich man who plays golf,”?
“He spends a massive amount of time and money for just one purpose: to put a little ball into a hole. Isn’t that absurd?
このコメントからこの作品は比喩的な意味をもち、この機械を人間に置き換えて考えられます。
作品を見た人たちの反応は実際に、 “そのような人” を見て思うことに置き換えられるかもしれません。
Wimはあるインタビューの中で、
“現在アーティストは他人を批判する自由を手にしています、その立場を利用すべきでしょう “?
と述べているように、この作品ではそのメッセージがわかりやすく皮肉に表現されているように思います。
後からじわじわと考えさせられるものがありました。
映像作品も含め、彼の作品はアクの強い表現が多い展示でした。
そんなわけで美術館のワークショップスペースにて休憩。
少し匂いが残った豚の鼻の骨?と色紙とペン、木の額縁が置いてあり、
何人かそれで何かを作った形跡があったので、私たちも遊んでみました。
工作なんて小学生ぶりです。笑
豚の鼻だから、Wimの豚のTattoの作品と関連してるのかなぁ?
と話してるうちに、友達は手先が器用で二つも作っちゃいました。