スイスのバーゼルというアートの街
数年前に直島へ行って以来、すっかり現代アートやモダン建築の虜になってしまった。
子供の頃に大きな公園や遊園地に行くと、夢中になって遊んでいた感覚と同じように、
最近は芸術祭や美術館を見て回るのに夢中になっている。
芸術を通していろんな問題と向き合うというのは、楽しめて勉強にもなり一石二鳥である。
今年はドイツのカッセルで行われている5年に1度のドクメンタ、
ミュンスターで行われている10年に1度の彫刻プロジェクト、
2年前に初めて行ったヴェネチアビエンナーレと盛りだくさんだ。
5年に1度とか、10年に1度という開催回数にも惹かれる。
その長い期間の間に想像しきれないほどに塾考を重ねられていると思うと、ますます楽しみが膨らむ。
ドクメンタとミュンスターを見に行く前に、
ちょうどアートバーゼルの時期だったのでそちらにも寄ることに。
アートバーゼルと同時に、他にもたくさんのアートフェアが開催されていることを知らなかったので、その数と多様性に驚いた。
アートフェアって買う目的がないと見るだけではつまらなさそう、って思っていたイメージが塗り替えられた。
そしてスイスって自然と金融のイメージしかなかったところに、
バーゼルという素晴らしいアートの街が追加された。
今回はアートフェアを一通り見て周るのにいっぱいいっぱいでしたが、
バイエラー財団美術館はオススメと言われ、Wolfgang Tillmansのエキシビションもやってるということで行くことに。
Tillmansのエキシビションは以前ロンドンのテートモダンで初めて見て、
そのロンドン滞在中に3度も足を運んでしまうほど、どこか惹かれる何かがあった。
私はそこまで数多くの写真やアートを見てきたわけじゃないので、
良し悪しや専門的なことはよくわかりませんが、彼の人柄が好きだと思いました。
会ったことないですが、作品を通して、またはyoutubeやインタビューを見て、
素朴で繊細で寛容なとことろ、伝えたいメッセージ性にも共感できるし、なんか嫌いになれないというか。
もし自分の子供が生まれたら、もしくは自分が子供の時に、
少し足を伸ばしたところにバイエラーのような美術館があって、
天気の良い休日に家族で訪れたら、親も子も楽しそう。
なんて妄想しながら、ここではゆっくりする間もなく次の会場に向かいました。
バーゼルに来たらこちらの美術館にも是非足を伸ばして欲しいです。
Schaulager Faundation シャウラガー美術館
中は撮影禁止だったので外観だけ。