多夫多妻?ポリアモリーについて

ランチ休憩中に、英語の勉強のためにTedか何かを見ようとYoutubeを開いた。

長らくテレビがない生活をしているので、日本のテレビ番組がどうなっているか浦島太郎状態だったが、

たまたま視界に飛び込んできた、日本の番組とは思えないオープンなタイトルに、思わず飛びついてしまった。

 

当然のごとく時代とともに、恋愛や夫婦のあり方は変化していく。

こちらのYoutubeに登場する1組み目の夫婦は、結婚して子供が生まれセックスレスになったが、話し合いの結果、

仲はいいし親友みたいな感じなので、あえて離婚する理由は見当たらないとのこと。

苦渋の決断の上、解決策として、お互いに彼女彼氏を作って良いことにしたそう。

さらに奥さんの彼氏は、その夫婦の家で同棲しているという。
旦那さんや子供達も彼氏はもはや家族の一員として受け入れている。

寝る時は旦那さんと娘二人が一緒に寝て、奥さんと彼氏が一緒に寝る。

旦那さんは奥さんと彼氏の夜の営みに関しては承認しており、
ただ目の前ではおおっ広げにしないというルールだそう。

面白いのは、3人とも感情的になってもおかしくないような内容なのに、
真面目かつ冷静に、正直に自分の気持ちを話すということ。

最初の三人でのミーティングの時に、彼氏は旦那さんに対して、”奥さんとの性生活を復活させる努力をやめないで欲しい。”
という条件を提示して来たという。

その言葉を聞いた旦那さんは感動して泣いてしまい、その様子に感動した奥さんも泣いて、その彼も涙する。

このシーンはちょっと微笑ましい?というか笑っちゃいましたが、なんかでも正直でそこに愛があっていいなぁって。

奥さんがもしかしたら違う誰かに気持ちが移ってしまったり、万が一彼氏の方を好きになったりするリスクについて旦那さんは、

人の感情はコントロールできないので仕方ない、だけどどこかで信用している、という感じでした。悟りの境地ですね!笑

そしてそういったことが起こった場合も、基本的にはみんなが納得するまでとことん話し合うという、直接民主主義的な方法で成り立っているそうです。

なので最終的にはみんな納得して、続けるにしても別れるにしても険悪なムードにならずに済みそう。

ちなみにこのように複数の人と恋愛関係を同時進行できる人のことを、ポリアモリーというようです。

奥さんとはもう、性生活は絶対無理! かといって、人としては好きだし家族だから、別れるのはちょっと違う、、

そんな状況がまさかこの現実を生み出すなんて、合理的っちゃ合理的ですね。
みんなが理解し合い、子供もハッピーであれば、咎める理由は見つかりません。

 

また二組目の夫婦は、奥さんと結婚した直後に、旦那さんが別の女性の存在のことも好きだということに気づき、

それを正直に打ち明けた結果、奥さんと二人目の奥さんもそれを受け入れ、3人での一夫二妻生活が始まったそうです。

こちらの三人はいくつかルールを設けていて、夜の営みについては今は特にルールはないようで、元々は曜日交代制、

出産は自宅で行い、相手の子供をもう一方の奥さんが取り出すことで、二人の信頼関係も深まっているらしい。

こちらの家族もみんなハッピーな様子。彼らのように複数の人と結婚できる人達をポリガミーというそうです。

こちらも本当に理解しあえて、自分の嫉妬心とは決別できている人なら、

むしろ家事やその他諸々分担できて、悪くないかもしれませんね!

 

決してこのスタイルがいいとは思わないけど、こういうスタイルもあるんだなぁ!って。

どちらの夫婦とも、人や人の感情は自分のものではない、ということを本質的に理解している。

世の中には、独占欲=愛 だと思う方がマジョリティで、それはそれで、お互いを縛りあうことを受け入れ合う、
一つの情熱的なスタイルでいいなぁって思います。

その二人の間で全て満たし合えたら、それほど素敵なストーリーはないと思います。
そういった相互拘束し合うスタイルをモノガミーというようです。

そう考えると、不倫や浮気という概念は、モノガミーの中から生まれた文化なのかなぁと思います。

ポリアモリーやポリガミーの人達は、一見快楽主義者にも見えますが、彼らのようにちゃんとルールを作りモラルを持って、
継続可能な関係性を日々追求しているのなら、そんなに否定するようなことでもないと思いました。

結局のところ、思想云々より、ナイスかナイスじゃないかは、人によるんだと思います。

 

一組目の夫婦のように、夫婦だとしても相手を一人の人間として尊重するところから始まり、
自分の執着心や嫉妬心とは決着をつけ、
その都度問題について無視せずに向き合っていき、
そこから新しい解決方法を見つけるというのは、
それがいかなる形に落ち着くとしても、クリエイティブで画期的だと思いました。

またモノガミーのように、お互い拘束し合う一夫一妻の関係は望まないけど、
かといって複数の相手を同時に持ちたいわけでもなく、

場合によっては多少の嫉妬が起きるときもある、そのようなスタイルの人達のことをノンモノガミーというようです。

昨今のフェミニストの増加と共に、ノンモノガミーは多くいそうですね。

 

Youtubeでは、子供達がかわいそうだと叩かれていますが、それはどうでしょう?

もし子供達が多少の疑問は感じているにしても、日々幸せに生きているとしたら、
同情するのは余計なお世話な気がします。

それに、世の中には親が二人仲良く揃っているからといって、子供達が必ずしも幸せに過ごせてるかといったら、
そうとも限らない場合もあるのではないでしょうか?

また中には、ただひたすらセックスレスや浮気、家庭内別居や関係性のアンバラスさの問題を、
そのままにして過ごしている人達も少なくないと思います。

家庭では上辺だけちゃんとした夫婦を演じ、バレないところで浮気をすることの方がましなのか?万が一それを子供が知ったら?

もう相手に興味がなくなったら、離婚しましょうで終わることが一番の得策なのか?

本当は別れた方がいいのに、どうすることもできずに諦めて過ごす方がマシなのか?

こういった問題は言葉一つでは片付けられないし、100組みいればそれぞれのストーリーがあるので、

他人の視点だけでジャッジするのはとても難しい事だと思います。

 

北欧では、子供達からの視点から見ると、親が6人くらい変わっていくのは普通のことでもあるそうです。

もちろんそういったスタイルを嫌っている人もたくさんいます。

ノルウェー人の友人も、奥さんと離婚した後に別の彼女ができて、子供達は元奥さんの家と、父親と新しい彼女の同居する家を行ったり来たりし、

半分半分の生活をしているけど、父親は元奥さんのことを”子供達の母” と呼び敬意を払い続け、尚且つ今は友達である関係を育み続け、

子供達はどちらの環境にいてもいいことがあるし、むしろ親が別々になってからの方がお互い楽しそうにしていることに気づき、理解を示してくれたそうです。

子供って経験値を除いては、精神や心は大人となんら変わらないので、ちゃんとした対応をすれば理解できるものなんでしょうね。

欧米では夫婦になる=それで終わり、完結!っていう発想はなく、常にそこにある感情をシェアし育てながら、

その関係性も生き物と同じで、変化していくのが当たり前、育てるものということとなっているようです。

だからこそ常に際どい緊張感と新鮮さが保たれて、一緒にいても離れたとしてもいい関係が保っていけるんでしょうね。

何か少しでも不安や不快なことがあるときには、なんでも正直に、冷静に、とことん話あう、ということが自然にできていて、

それがまた理解や関係を深め、より良い方向へ継続していけるポイントなのかもしれません。

かつての日本では、臭いものには蓋をする、揚げ足の取り合い、非を認めない、

解決というよりは都合のよい方へ逃げる、という文化の方が主流だったように思います。

 

何か引っ掛かりがある時には話し合いをもち、最後まで問題と向き合って落とし所を見つけ、
理解し公平に譲り合えていることがまず第一に大事で、
それがないとお互いの幸せな日々は継続できず、
そうなると子供や周囲の人達にまでそのストレスが伝わってしまう。

しかし親が幸せに過ごして、子供にも、周囲の人達にもまともな姿勢で生きていればどうでしょう?

その人達のことを、ポリアモリーやポリガミーだからといって否定して終わるにはちょっと違う気がします。

子供達がそのことについていじめられるかもしれない可能性は、世の中にはいろんなヒトやコトがあるということを、

理解できない視野の狭い人達が、偏見の目で見て否定するから、いじめに繋がるんじゃないでしょうか?

また視野の狭い発想で子供達を教育しようとするから、子供も捻くれてしまうんじゃないでしょうか?

むしろ、ポリアモリーやポリガミーの環境で育った子供は、多様性に寛容な優しい子になるかもしれないし、反動でモノガミーを追求するかもしれない。

身の回りにいる人のことを大事にし、幸せでいることが何より大事だと意識できていれば、それを咎める理由はない。

 

自分の脳みそで理解しきれないことを、異様なことだ、と否定的なジャッジを下して落ち着きたい気持ちもわかるが、
より良い方向へ物事を成長させていくには、何かに固執しすぎたり、本質のない固定観念に縛られているよりは、
そういうのもあるんだね!と様々なことを受け入れ受け流せ、本質的なところを見て、広く理解できた方が、
より一層自分の人生も広がり豊かに生きられるんじゃないか?

そんなことを考えさせられるテレビ番組でした。

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