モロッコで年越し

明けましておめでとうございます。
そんな雰囲気もあまりなく、昨年からダダダダっと引き続くような形で新年をモロッコで迎えました。

いつもなら明石の実家か東京で過ごしていたのですが、昨年は旅行らしい旅行ができなかったこともあり、
12月中には東京とコペン2往復もして家族や友人にも会えたので、年末年始は旅に出ることに。

モロッコには8泊し、そのあとスペイン経由でコペンハーゲンに戻り、すぐに仕事でパリへ。
そして今はNYで明後日からメキシコへ。1ヶ月の間に既に6都市。ますますどこに住んでいるか関係なくなってきました。
自由とフレキシビリティを追求していたら、こういうライフスタイルになっていました。
呼ばれたらいつでもどこでも可能な限り出向くので、近くにいる者として今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

モロッコはヨーロッパから近く、オフシーズンだと航空券もだいぶ安いのでいつでも行けると思っていたのですが、
完全な休みを作るのはなかなかむずかしくて今に至りました。
スペインから一番近い街、タンジェまで飛行機で行き、そこからレンタカーをしました。
レンタカーは荷物が多いことも問題にならないし、移動中ずっと景色を見ていられるし、

気が変わったらプランも容易に変更できるフレキシブルさがあるので、できる限りレンタカーするようにしています。

 

 

モロッコはマニュアルカーが主流。もちろん割高だけどオートマもレンタルできます。
マニュアルで免許を取ったのに運転する機会に恵まれず完全に忘れてしまってるので、
この機会に操作方法を思い出そうと思い、マニュアルカーにしました。もちろん他にも運転できる人がいる前提で!

運転を思い出すところまでは割とスムーズだったのですが、モロッコは街の中心部になると、
道がかなり狭かったり、車で通っていいかどうか???な道や、かなり急な坂道が多かったことから、
マニュアルでの運転は上級者でないと難しい感じだったので、やはりオートマにしとけばよかったとやや後悔。結果的にほとんど友達に運転してもらいました。

ガソリン代は安かったので、結果飛行機で移動するよりコスパはよく、荷物も多かったのでバスで移動するよりも楽でした。

 

 

モロッコは野良猫や犬が多く、衛生面も自分が普段過ごしている国よりはだいぶカジュアルなので、
アレルギー体質の自分と友人は、終始目と鼻をムズムズさせていました。

 

 

 

 

タンジェに一泊して、次の日すぐにシャウエンへ。

 

 

 

 

写真で見たことがある人もたくさんいると思いますが、シャウエンは本当にマジカルな街でした。

 

 

モロッコのほとんどの街にはメディナといって、外壁で囲まれた旧市街地があり、敷地内は車も入れないような細い道が入り組んでいて、
google mapなどでも詳細な道は表示されないカオスなラビリンスがあります。
確実に迷うって聞いていましたが、一応GPSが作動するので、方向さえ定めれば意外と大丈夫でした。
それよりも、どっちに行こうかって毎回ワクワクする感じで、子供に戻ったように探索しました。

 

 

 

シャウエンに一泊した後、ラバトへ。ラバトはモロッコの首都。
マラケシュに向かう途中に、一旦休憩を挟むつもりで一泊しました。
ちょうど到着する頃にサンセット。車を止めてすぐに海外の方まで走ってサンセットを見にいきました。

 

 

 

 

その日は長時間のドライブに疲れ、夕食も取らずに就寝。

翌日はラバトで観光。ローマ遺跡のChellahへ。

 

 

 

 

 

ムハンマド5世廟 (Mausoleum of Mohammad V)?

 

 

 

 

 

 

 

そしてラバトからマラケシュへ、4時間半ほどドライブ。

たまたま日本から友人がモロッコに来ると言っていたので、マラケシュの砂漠で行われる小さな年越しパーティーにて合流することになっていた。

その友人とは数回しか会ったことないけど、仲良の良い共通の友人もいて、また会いたいなぁと思いつつなかなか会えず、
前回東京に帰った時に、自分がオーガナイズした飲み会(自分は急遽仕事でケープタウンに行くことになって参加できなかった笑)
にもたまたま来ていたりもしたので、まさかマラケシュで合流できるなんて、素敵すぎて嬉しすぎた。
いろんな国を転々としながら生きていても、ご縁のある人とは会えるもの。

 

 

モロッコは最高気温20度、最低気温5度くらいという感じだったが、砂漠界隈はかなり寒く、
洋服を8枚くらい着ていたがそれでも足りず、テントで凍えながら寝ることになり、
大自然の中にいる贅沢さには満足だったけど、なかなかハードな寒さだった。

 

翌日の昼マラケシュに戻り、サンローラン美術館へ。元旦だけど普通に営業していた。
毎日のように行列を作ってるようで、チケットを買う場所が2箇所あり、1箇所はいつも列ができているが、
もう一方はみんな知らないから空いている、という事前情報を聞いていたので、
空いている入り口を見つけてスムーズに入館できた。しかし中は人がいっぱい。

 

 

 

 

 

 

 

 

モロッコ料理にもやや飽きて来たころ、マラケシュのマンダリンオリエンタルに入っていた中華レストランに行ったのですが、
街からやや離れたところにあり、巨大な敷地内に建てられたホテルは庭も建築もとても素敵で、。
モロッコの主要都市に来たら宿泊せずとも、高級ホテルのレストランやバーに行ってみるといいと思います。

 

マラケシュからメクネスへ。ここはなかなかの長距離ドライブ。
メクネスには泊まらず、そこから車で30分ほど行ったMoulay Idrissという小さな街に宿泊しました。
そろそろ旅疲れしてくる頃だし、やや郊外に宿泊してみるのも、ゆっくりできるし面白いかなぁという魂胆でした。

 

 

 

 

Moulay Idrissは丘の上にある小さな街で、そこへ車で向かう道中、ちょうどサンセットのタイミングで、それだけでもこの街を選んだ甲斐がありました。
到着した日はもう夜だったので、滞在先のRiad併設のレストランで食事をして就寝。
モロッコはそれなりの街に行けば数件お酒を飲める場所もありますが、基本的には置いてないけど聞けば持ち込みさせてくれます。
レストランとかだと、カバンに隠しながらグラスについでと言われるけど、Riadとかの宿泊先なら堂々とテーブルに置いても大丈夫でした。

 

翌日街をぐるりと探索して見ました。思いの外素敵な街で、適当に決めたことだったので当たりクジを引いたようでラッキーでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周辺に何があるかリサーチしてみたら、車で10分ほどのところに、古代ローマ時代の遺跡Volubilisが。

 

 

 

 

 

 

そこから世界遺産にも登録されている街、メクネスへ。

 

 

 

 

 

最後に行ったFezでは、買い物に集中しすぎて全く写真を撮っていませんが、
メクネスは刺繍や裁縫、革製のスリッパのセンスはほかの街よりも技術が高いように感じました。

 

モロッコは噂で聞いていた通り、街や自然はとても綺麗だけど人がちょっと、、、という意見に確かに納得。
まず地元価格と旅行者価格が美術館なども含め別々に設定されていて、そう行った場所に行くとヨーロッパの物価とあまり変わらない感じだった。
車を駐車する時も毎回値段交渉。彼らは少しでもお金をもらいたいから、親切な感じで話しかけてくるのだけど、
全てはお金のためというのが顕著に現れているので、ずっと対応しているとやや疲れる感じでした。
買い物も、だいぶふっかけてくるところから値段交渉をしなきゃいけないので、相場の予備知識とこの値段なら買うという強い決意を持って挑まないと、
結局日本で買うのと同じくらいの値段を払ってしまった、なんていうことも簡単に起こります。
しかし生活水準を見ていると、批判する気になれない部分もあります。
それに、
相手の国にお邪魔してるわけだし、快くお金を払って好意を受け取ればいいか、と余裕がある時は思えるのです。

 

 

 

 

滞在中は、Riadと呼ばれるモロッコ様式の宿に泊まったのですが、45度くらいある夏の気候に合わせて造られているので、
窓もなかったり暗かったりでかなり寒かった。屋内にいるとやや鬱になりそうな感じでした。?夏には涼しくて適しているのだと思いますが。
そして安いところから高いところまで色々あるのですが、1万円ほど出せばなかなか素敵なRiadに宿泊できます。

 

 

 

 

 

旅行中大変だったのは、ほとんどのRiadには駐車場など併設されておらず、大抵の場合メディナ内にあるので、
メディナ内で駐車していい場所をRiadの人に聞くか、自分たちで探すのだけど、
車で入っていいかわからないような場所を車でウロウロしなきゃ行けないので、毎回緊張感が半端なかったです。
そして車を止める場所からRiadまで、数分歩かなきゃいけないことがほとんどで、
流石に全てのラゲージを持って、足場の悪い場所をゴロゴロ歩くと旅行者感も出すぎて目立つので、
カバンに最小限の荷物をつめ変えて、最小限の荷物をRiadに運ぶこととなった。

自分たちは空港などでワインを調達して数本持ち込んだからよかったのですが、
お酒を買える場所を探すのは至難の技、飲める場所もかなり限られていました。
次回はもう少し暖かい季節に行って、砂漠や海沿いで過ごしてみたい。

 

モロッコの写真はここにまとめてあります。